WORK

FOAM speaker prototype

FOAM

Product Design / Speaker Prototype / 2024

Year

2024

Medium

Product design / speaker prototype

Materials

Copper sheet, coil, magnet, transparent plate

Theme

Inside and outside, kintsugi, functional material, transparency

Question

Can we create home appliances without a front and back?

Role

Concept, design, prototyping, fabrication

FOAMは、「オモテとウラがない家電を作ることはできないだろうか?」という問いから始まったスピーカーのプロトタイプである。 高度に進化した道具である家電は、いつしか内側の機能と外側の印象を大きく隔てた存在になってしまった。 本作では、その隔たりを覆い隠すのではなく、家電の機能を代表する構造や素材を、外観のデザインへと反映させることを試みた。

発想の手がかりになったのは、割れた器を金で継ぐ金継ぎである。 金継ぎは、破損や修復の痕跡を隠すのではなく、器の時間や構造として表面に現す。 その考え方を家電に置き換え、内部の素材や構造を「見えてはいけないもの」ではなく、 製品の印象を形づくる要素として扱った。

スピーカーのボディには、電子部品の材料でもある銅を用いた。 わずか0.2mmの銅板を曲げたまま積層させることで、曲木のような柔らかな輪郭を持つ筐体を構成している。 また、音を生み出すコイルや磁石を隠さずに配置し、振動板を透明にすることで、 内部構造そのものが視覚的な特徴として立ち上がるようにした。

FOAMは、機能を覆い隠すための外装ではなく、機能と素材がそのまま表情になる家電のあり方を探る試みである。 内側と外側、構造と装飾、機能と印象の境界を曖昧にしながら、 物の内部にある美しさを表面へと引き出すことを目指している。

PROCESS

Question

オモテとウラがない家電を作ることはできないだろうか?

Reference

金継ぎの構造と、修復の痕跡を美しさとして扱う考え方

Form

銅の積層パターンを曲げたデザインへ展開

Structure

コイル、磁石、振動板を見せるスケルトン構造